霊長類学という「方法」: ボルネオ熱帯林に赴くオランウータン研究者の場合
日時
2018年6月6日(水)16:30〜17:30
場所
※場所が変更になりました。(6/5)
京都大学理学部 1号館231号室 3号館108号室
⇒アクセス 建物配置図(北部構内)【2】【5】の建物
講師
田島 知之氏(理学研究科 生物科学専攻)
要旨
フィールドへ赴き、生き物を探し、観察し、データをとり、分析して、発表する。どのような方法でデータを取り、どのような理論的枠組みを用いて論文を書くのか、一例をご紹介する。
開催報告
京都大学理学研究科生物科学専攻の田島知之さんに、霊長類学という「方法」と題して、霊長類に属する動物の群れの様式がどのような環境要因と個体間関係性から決まっているかについて、古典的な文化人類学や京都学派の自然人類学から現在の知見までの歴史を振り返りながら、解説していただいた。
またご自身の研究対象であるボルネオ島に住むオランウータンについて、フィールドワーク特有の研究準備とは何か、そしてそこから実際得られた、アンフランジの下位オス(フランジは、上位オスのことを指す)が子孫を残している証拠を突き止めた研究を紹介していただいた。
セミナー後には、ゲーム理論の枠組みでより数理的に整理するにはどうしたらいいか参加者と意見交換も盛り上がり、今後のSG活動でより深く考察していくことになった。(文責 太田洋輝)