スケーリングから迫る半世紀の謎:脊椎動物の分節機構

日時

2018年3月26日(月)16:00〜17:00

 

場所

京都大学理学部1号館106号室(BP1)
アクセス 建物配置図(北部構内)【2】の建物

 

講師

石松 愛氏(Department of Systems Biology, Harvard Medical School)

 

概要

発生学における古典的な問いのひとつに“サイズの異なる個体間で体のプロポーションが保たれる(スケーリングする)のはなぜか”というものがある。近年の研究により、物質濃度勾配のスケーリング機構が明らかになってきた一方、他のパターン形成におけるスケーリング機構はあまり研究が進んでいない。発表者はその例として、脊椎動物の分節過程(体節形成)をモデルケースとして研究を進めている。

 

体節形成は、定量生物学・数理生物学と相性がよく、実に半世紀にわたって数多くのモデルが発表されている。しかしながら、どのモデルが正しいかについての統一的な見解には未だに至っていない。本研究では、スケーリングを切り口に、体節形成における非常に信頼性の高いモデルを提唱・検証する。