定員

A時間帯60名、B時間帯60名

研究内容概要

数学は、数・図形・集合・関数などについて、人間の思考と論理に基づいて様々な結果を導き出す学問です。研究の対象に応じて代数学・幾何学・解析学などの分野がありますが、現代数学ではそれらが有機的に絡み合いながら発展しています。人間の頭の中で構想されたものでありながら、自然現象の理解には不可欠な言語・道具であり、実社会にも様々な応用があります。

当数学教室は、京都大学の「自由の学風」を生かし、代数学・幾何学・解析学などの基礎研究はもちろんのこと、最近発展しつつある分野においても常に世界をリードしています。広中平祐氏や森重文氏などフィールズ賞受賞者も輩出しています。

教室企画概要

階段教室において「数学教室の紹介」と次の「模擬講義」を行います。

(模擬講義)
講師: 谷口 正樹(数学教室・准教授)
講義題目: 結び目からみた4次元空間
講義概要: 私たちが普段目にする「ひも」は、しばしば絡まって結び目になります。数学では、こうした結び目の性質を研究する「結び目理論」という分野があります。3次元空間にある結び目が、4次元空間の中で滑らかな円板の境界として現れることがあり、このような結び目をスライス結び目と呼びます。
本講義では、スライス結び目とは何か、そして「この結び目はスライスか?」という素朴な問いが、4次元空間の幾何学・トポロジーとどのように関わるかを紹介します。高校数学で扱う空間の直感をもとに、4次元空間の不思議な構造や、近年の研究成果の一端にも触れていきます。

模擬講義後は、様々な企画や展示を自由に見て回ってもらいます。

  • 企画「数学チャレンジ」では、高校数学の範囲で取り組めるような演習問題にチャレンジしてもらいます。
  • 展示コーナーでは、「二重振り子のカオス」や「フラクタル集合」などのポスターや実験装置を見ることができ、大学生による説明を聞くことができます。
  • 教員や大学生との歓談コーナーでは、様々な分野の研究を行っている教員や大学生と自由に歓談ができます。女性教員や女子学生が対応する、女子高校生向けの相談コーナーもあります。
  • 図書室の見学もできます。

皆さまのご参加をお待ちしています。