2019年3月8日(金)に、「おもしろ科学体験教室」として、おもしろ科学体験・4次元デジタル宇宙シアターが京都大学百周年時計台記念館で開催され、亀岡市立南つつじケ丘小学校の6年生59名が参加しました。

 

京都大学では、京都府教育委員会と連携し、小学生に科学的におもしろいと思ってもらえるような授業を京都府内の小学校に提供する試みがあります。

 

その取り組みとして「おもしろ科学体験」と「4次元デジタル宇宙シアター」を、京大理学研究科の学術推進部社会交流室(現理学研究科サイエンス連携探索センター(SACRA))と学生12名が行いました。

 

当日の午後からは、京都大学総合博物館の見学をしながら、展示物や収蔵資料について学びました。

 

田中耕一郎教授のごあいさつ

おもしろ科学体験では、「組みひも多面体」、「静電気であそぼう」、「ぐるぐるスピーカー」、「光るツリー」等の各ブースを学生が担当し、感覚を通して科学のおもしろさを児童に伝えていました。

組みひも多面体
紙を編むようにして組んで出来る、菱形十二面体を作成中。

 


 

組みひも多面体の材料と作品


 

静電気であそぼう
静電気に関連したふたつの実験器具(はく検電器と電気振り子)に触れる。


 

ぐるぐるスピーカー
巻いたコイルを台紙に貼り付け、磁石を貼り付け、最後にイヤホンジャックをつなげば、ぐるぐるスピーカーの完成。


 

バンデグラフ
2つの球を近づけると発生する静電気を、見たり触れたりして体感。


 

虹シート
シートに光を当てると虹が見える。


 

偏光板であそぼう
青空が偏光を持っていることを観察。


 

ニュートンのゆりかご
金属球の動きを予想しながら眺める。


 

圧縮発火器
空気を圧縮することで発火する装置を見ている。

4次元デジタル宇宙シアターは、実際の観測データとシミュレーションを使った映像空間で3Dメガネをかけて宇宙を体感しながら学ぶ授業です。

この授業も学生が担当しました。

午前の部、おもしろ科学体験の閉会式で常見俊直講師のごあいさつ

 


 

おみやげは、作成した光るツリー(光ファイバーが光を伝えることがわかる)とぐるぐるスピーカー

昼食は、京都大学内の食堂で。

 

午後からは、京都大学総合博物館の見学を行い、研究員が説明する本物の資料に触れることができました。興味津々。

土器に触れる

 


 

収蔵庫で見る深海魚の資料

また、博物館のスタッフが用意した自然系展示内容に関する質問の冊子「指令書」を手に、答えを求めて館内を探索しました。

 

帰校のため乗車したバスの中から、うれしそうに手を振る小学生の姿がとても印象的でした。

 

おもしろ科学体験への誘いは、まだまだ続きます。
ご期待ください。