左から 小柳 翔輝さん、武田 遼太さん、奥田 尚さん、國府 寛司研究科長、堀 敬一朗さん、今村 春香さん、矢ヶ崎 怜さん
 
國府 寛司研究科長、金城 克樹さん
 
國府 寛司研究科長、松田 凌さん
 
三田 歩さん
 

 令和4年度のサイエンス倶楽部デイは、3年ぶりに対面で開催されました。従来ポスター発表による研究交流会は理学研究科セミナーハウスで実施されていましたが、今年度は学位を取得して企業で活躍されているOB、OGの方にお話を伺う企画を研究交流会の一環として設けた関係で引き続き北部総合教育研究棟で行いました。
 研究交流会参加者の投票結果をもとに選考が行われ、令和5年1月16日に9名に授与されることが決まりました。表彰式は令和5年3月9日、15日と22日に行われました。
 受賞された方々とその対象となった研究発表演題は以下のとおりです。

 
  • 金城 克樹さん (物理学・宇宙物理学専攻 物理学第一分野)
    「極低温高磁場超精密角度回転核磁気共鳴法の確立とその応用」

  • 今村 春香さん (地球惑星科学専攻 地球物理学分野)
    「海洋水面波による混合についての実験的研究」

  • 小柳 翔輝さん (化学専攻)
    「数値計算に基づく量子熱力学の研究:量子カルノーサイクル」

  • 武田 遼太さん (化学専攻)
    「緑色蛍光タンパク質の光反応中間状態についての精密構造解析」

  • 矢ヶ崎 怜さん (生物科学専攻 動物学系)
    「同調現象から蠕動(ぜんどう)運動のメカニズムを探る」

  • 松田 凌さん (数学・数理解析専攻 数学系)
    「無限次元タイヒミュラー空間の性質」

  • 奥田 尚さん (数学・数理解析専攻 数理解析系)
    「温度依存高粘性流体の熱対流構造」

  • 堀 敬一朗さん (物理学・宇宙物理学専攻 物理学第二分野)
    「ホログラフィックQCDを用いたバリオンの振動励起の研究」

  • 三田 歩さん (生物科学専攻 霊長類学・野生動物系)
    「チンパンジーおよびシャチにおける明るさ対比効果に関する研究」

 

 

 

理学研究科銀楓賞

 理学分野における顕著な研究成果を挙げ、理学研究科サイエンス倶楽部デイにおいて、理学に関心を持つ方々に向けて優れた研究発表を行った学生を顕彰する賞。令和3年度に創設。

賞創設趣旨

 従来、寄附金による奨学生が寄附者の方々へその研究成果を報告する場であったサイエンス倶楽部デイを令和3年度からは企業や国立の研究機関の方々にも参加していただき、産学交流を図る場として開催しました。学生及び若手研究者にはそれらの方々との意見交換等の交流を通して自分の進路・キャリアパスを考える機会となることを期待し、一方で企業からの参加者には、基礎科学の醍醐味である純粋に科学を楽しむ学生の姿を感じていただき、理学研究科への理解を深めてもらうことを目指しました。
 このような趣旨から、広く研究発表参加者を募集する形とする一方で、参加される学生の励みになることを期待して理学研究科銀楓賞を創設しました。この賞が真に学生の励みになるよう、研究交流会の運営方法も含め改善を重ねていきたいと思います。

        サイエンス倶楽部デイ事務局