学際融合部門概要
学際融合部門のミッション
数学・物理学・化学・生命科学・地学といった理学の5専攻の枠組みを超えた境界領域における研究・教育活動を支援・発展させ、次世代のサイエンスたる新学術領域を開拓することを目的として,様々な活動を推進します.
事業の説明
学際融合部門では,現在以下のような事業を展開しています.
(1)数理を基盤として新分野の自発的創出を促す理学教育プログラム(MACSプログラム)
数理を基盤として理学5分野を横断する融合研究を推進し,狙ってもできない新たな学問分野の自発的創出を促すともに,分野横断的課題の発見と解決に学際的な視点から取り組むことができる優れた若手研究者や科学人材を育成するための教育を行うことを目指しています.そのために,理学研究科の複数の専攻の教員と学生からなるスタディグループを形成して分野横断的教育と研究を行っています.(⇒MACSとは)
(2)京都大学国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センターとの連携
京都大学国際高等教育員附属データ科学イノベーション教育研究センターは、論理力の涵養を根幹とした情報学・統計学・数理科学に関する基盤教育を、学部における全学共通教育から大学院における高度専門教育までの各段階に応じ、効果的かつ全学的に提供できる体制を整備し、データ科学者の養成や第4次産業革命をトップレベルで支える人材育成を行うことを目的としています。学際融合部門では,本センターの講師を理学担当の連携講師として迎え,その協力のもとで,理学部におけるデータサイエンス教育の拡充を図っています.
(3)理研iTHEMSとの共同研究
理化学研究所の数理創造プログラム(interdisciplinary Theoretical and Mathematical Sciences Program: iTHEMS)は、理論科学・数学・計算科学の研究者が分野の枠を越えて基礎研究を推進する新しい国際研究拠点です。iTHEMSでは「数理」を軸とする分野横断的手法により、宇宙・物質・生命の解明や、社会における基本問題の解決が図られます。さらにiTHEMSでは、国際頭脳循環ネットワーク、分野横断型スクール・ワークショップ、日常的な分野交流などを通して、ブレークスルーをもたらす研究土壌の開発や若手人材の育成が進められています。本部門では,本プログラムと共同研究契約を締結し,双方の研究機関に在籍する研究者の交流,合同セミナーやワークショップの開催,セミナーなどの配信を通じて、両研究期間の研究を推進するとともに,理学研究科の大学院教育の拡充を図っています.