企画名
自然科学の対象としての経済への数理的アプローチ |
参加教員
教員名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
太田 洋輝(代表教員) | 物理学・宇宙物理学専攻 | MACS特定助教 |
石塚 裕大 | 数学・数理解析専攻 | MACS特定助教 |
特別協力
職員名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
伊丹將人 | 福井謙一記念研究センター | 福井センターフェロー |
企画要旨・目的
経済への現代的な数理的アプローチを学ぶため、統計物理学を基礎としたテキスト*を用いて輪講を行う。それに加えて後期には参加者の興味次第では、ブロックチェーンの数理的基礎から社会での活用例題も学び、それらに関連したプログラミングに取り組むことも考えている。(必要なプログラミング技能は想定しないが、プログラミング環境を自前で用意することは想定) |
期間・日時
おおよそ5~7月(前期)と10月~1月(後期)で平均して隔週開催である。時間帯候補は水曜16:30~で場合によっては調整予定。 |
TA雇用
理学研究科大学院生かつ希望者 |
問い合わせ先
太田 洋輝 ohta.hiroki.6c*kyoto-u.ac.jp
(*を@に変えてください)
関心のある方は macs *sci.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)までご連絡ください。
活動報告
活動目的・内容
経済への現代的な数理的アプローチを学ぶため、統計物理学を基礎としたテキスト*を用いて輪講を行う。それに加えて後期には参加者の興味次第では、ブロックチェーンの数理的基礎から社会での活用例題も学び、それらに関連したプログラミングに取り組むことも考えている。(必要なプログラミング技能は想定しないが、プログラミング環境を自前で用意することは想定)
このSGの目標は、経済への数理的アプローチを例題として、自然科学の方法論やアルゴリズムについて学び、異なる専攻を持つ参加者が交流するための共通言語を身につけることである。これを機に主体的に未知の分野を探検しようとする学生に適しているだろう。
活動成果・自己評価
前期は、[J-P. Bouchaud et al, “Trades, Quotes and Prices: Financial Markets Under the Microscope” Cambridge Univ. Press, 2018]を参加メンバーで輪講し、為替市場で登場するLimit order bookのダイナミクスについての基礎的知識を学んだ。後期は、渡辺有祐さん(Amazon.com, Inc. Seattle)に「巨大テック企業は機械学習を如何に活用しているのか」というタイトルで9月の2日間の集中講義を行っていただき、機械学習が実際の経済活動の最前線でどのように使われているか、その当事者から直接学ぶことができた。
後期は、各メンバーが各々の興味に応じて経済に関連するような論文を見つけてきて他のメンバーに紹介する活動を行った。結果としては概ね、ブロックチェーン関連論文についての発表が多かった。それと関連して、10月と2月にそれぞれ久保健さん(Zettant Inc.)に「ブロックチェーンに何を夢見るか」、芝野恭平さん(東京大学工学研究科)に「ブロックチェーンの基礎と応用事例の紹介」というタイトルの2コマ連続セミナーでお話しいただいた。最終的に、ブロックチェーン周りの研究トピックについて、参加メンバー間で研究課題の可能性について気軽に意見交換する環境になったので、最低限のSGの到達目標は達成した。
実際の研究に移行することはできなかったが個人的にはこのSG以降も、特にブロックチェーン関連話題に関して研究トピックのストックの一つとして試行錯誤できればと考えている。
参加メンバー
氏名 | 所属 | 職名・学年 |
---|---|---|
太田 洋輝(代表教員) | 物理学・宇宙物理学専攻 | MACS特定助教 |
石塚 裕大 | 数学・数理解析専攻 | MACS特定助教 |
伊丹 將人 | 物理学・宇宙物理学専攻 | 研究員 |
上田仁彦 | 情報学研究科 | 教員 |
笠間 淳平 | 数学・数理解析専攻 | M1 |
金澤 晴樹 | その他(理学研究科以外など) | B2 |
梅本 滉嗣 | 物理学・宇宙物理学専攻 | D2 |
日浦 健 | 物理学・宇宙物理学専攻 | D1 |