企画名

自然科学へのゲーム理論的アプローチ

参加教員

教員名 所属 職名
太田 洋輝(代表教員) 物理学・宇宙物理学専攻 MACS特定助教
石塚 裕大 数学・数理解析専攻 MACS特定助教

特別協力

職員名 所属 職名
田島 知之 生物科学専攻 教務補佐員

関連専攻

専攻名  
数学・数理解析
物理学・宇宙物理学
地球惑星科学
化学
生物科学
●:参加教員の専門分野(所属専攻)・学生を募集する主な分野(専攻)
○:学生・教員から希望があれば参加可能な分野(専攻)
 

実施期間(開講曜日・時間等)

年度・期 開講曜日 時間 場所
平成30年度・通年 水曜日(予定)・隔週 16:30〜(予定) 未定

企画要旨・目的

ゲーム理論のテキスト輪講と関連論文紹介のジャーナルクラブを並行して行う。テキスト*としては、「繰り返しゲーム」のテキストを使用し、関連論文の題材としては、霊長類生態系を中心に自然科学全般から、参加者自身または参加教員と相談しながら選定する。後期は、それらに加えて「量子ゲーム」を取り上げる予定で、詳細については後期が始まる前に通知する。前期のみ、後期のみの参加も可能である。

このSGの目標は、ゲーム理論を通して自然科学を横断的に見渡し、異なる専攻を持つ参加者が交流するための共通言語を身につけることである。参加学生の課題は、半期1,2回の各自担当の輪講と論文紹介のみであり、これを機に主体的に未知の分野を探検しようとする学生に適しているだろう。

*  G. J. Mailath and L. Samuelson, “Repeated Games and Reputations”, Oxford Univ. Press, 2006

問い合わせ先

太田洋輝 ohta.hiroki.6c*kyoto-u.ac.jp
(*を@に変えてください)
 

スタディグループへの登録は締め切りました。
関心のある方は macs *sci.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)までご連絡ください。

 


セミナーでの意見交換の様子



 

輪講したテキスト



 

2018年度MACS成果報告会発表スライドから

 

報告会資料ダウンロード(6.05MB)

活動目的・内容

ゲーム理論のテキスト輪講と関連論文紹介のジャーナルクラブを並行して行う。テキストとしては、「繰り返しゲーム」を扱うG. J. Mailath and L. Samuelson, “Repeated Games and Reputations”, Oxford Univ. Press, 2006を使用し、関連論文の題材としては、霊長類生態系を中心に自然科学全般から、参加者自身または参加教員と相談しながら選定する。後期は、それらに加えて「量子ゲーム」または「アルゴリズム的ゲーム理論」を取り上げる予定で、詳細については後期が始まる前に通知する。前期のみ、後期のみの参加も可能である。 このSGの目標は、ゲーム理論を通して自然科学を横断的に見渡し、異なる専攻を持つ参加者が交流するための共通言語を身につけることである。参加学生の課題は、半期1,2回の各自担当の輪講と論文紹介のみであり、これを機に主体的に未知の分野を探検しようとする学生に適しているだろう。

 

活動成果・自己評価

前期は、テキスト輪講については、イントロ部分の「繰り返しゲーム」を考える動機付けから、通常のゲーム理論の数学的定式化を基礎として、繰り返しゲームの数学的定式化をいくつかの例題を見ながら学んだ。また、田島知之さんのセミナーを開催し、種ごとに異なる霊長類の群れの構造に関する基礎的知識について紹介していただき、ゲーム理論的な問題設定の仕方について意見交換をした。

後期は、学生が留学により輪講は行わなかったが、大槻久さんに「進化ゲーム理論と動物行動への応用」という題目で、「グラフ理論的枠組みを取り込んだゲーム理論」と「寒天培地上の微生物集団」や「魚類や鳥類の群れの順位構造」などの実世界で観測される現象との比較について講演していただいた。

あるクラスの霊長類の群れ構造を統一的に記述する数理モデルを見つける、という初期に取っ掛かりが掴めなかった、課題についても実際に検討を始め、試行錯誤の途中段階ではあるが、年度末成果発表会で発表をした。

このSG自体は今年度で一旦終了ではあるが、このSGで取っ掛かりを掴むことができた数理モデルの検討は個人的に続ける予定である。

 

参加メンバー

氏名 所属 職名・学年
太田 洋輝(代表教員) 物理学・宇宙物理学専攻 MACS特定助教
石塚 裕大 数学・数理解析専攻 MACS特定助教
田島 知之 生物科学専攻 研究員
原 渚彩 数理科学系 B3