目次
開催案内
日時
2018年2月23日(金曜日)午後3時から
場所
理学部6号館401講義室
⇒アクセス 建物配置図(北部構内)【4】の建物
プログラム
15:00〜 | ティータイム |
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15:30~
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「生体分子モーター運動の数理とシミュレーション」 高田 彰二氏(理学研究科 生物科学専攻 教授) デ我々は日常生活でさまざまなモーター(エンジン)を使いますが、我々の体を作る細胞の中でも、いろいろな意味でよく似たモーターがたくさん使われています。人工のモーター(エンジン)と同じように、細胞内にある生体分子モーターにも、回転型のモーターやリニアモーターがあります。また、生体分子リニアモーターには、歩行型と尺取虫型という、すくなくとも2つの様式があります。 |
16:30~ |
平成29年度MACS成果報告会
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17:45~ |
懇親会 *学生無料 / 教職員1,000円程度 SG3によるVR実演・体験 |
備考
*理学部・理学研究科の学生・教職員はどなたでもご参加いただけます。申し込み不要。
開催報告
第3回MACSコロキウムでは、京都大学理学研究科生物科学専攻の高田彰二教授に「生体分子モーター運動の数理とシミュレーション」というタイトルで講演していただきました。
まず、自動車に使われているモーターとミオシンなどの生体分子モーターとの相違点の確認と、生体分子モーター動作機構の一つであるミオシン歩行に関して、実験と分子シミュレーションから現状得られている知見を説明していただきました。最近の結果として、ミオシンの歩行を2本の”足”の状態に関する確率過程としてどのように記述することができるか、またその状態へどのように進化していくかという問題へ挑戦するお話しもしていただきました。
また、他の生体分子モーターの例としてDNAのヌクレオソームについても挙げられ、モーターの動作機構がミオシンのような歩行型ではなく、尺取虫型であるということを、分子の状態変化の観点から明快に説明していただきました。このコロキウムの特徴となりつつある、聴衆の複数専攻分野を反映した様々な角度から専門的な質疑応答が活発に行われました。
その後行われた平成29年度MACS成果報告会では、各スタディグループの参加学生の代表が今年度の活動と成果について発表しました。成果報告会の資料は「活動報告」のページからご覧いただけます。(文責 太田洋輝)