理系女子高生オンライン塾2022pdf
 
理学部・理学研究科および生命科学研究科では、本学の理系への進学を希望する女子高校生を対象としたイベント「理系女子高生オンライン塾2022」を開催します。 本イベントでは、理系における研究内容や大学生活についての講義・実習を行います。皆さまのご参加をお待ちしています。

日時

2022年7月26日(火)9:30〜16:30

 

場所

オンライン(Zoom使用)  

 

対象

京大理系を志望進路とする女子高校生

 

定員

午前・午後、それぞれ50名



参加費

無料

 

プログラム

7月26日(火)午前[提供:生命科学研究科]

9時30分~10時30分

【哺乳類脳発生のメカニズム】  生命科学研究科 見学 美根子 教授

ヒトの脳は千億個のニューロンが整然と並んだ皮質を形成し、精緻な神経回路を形成して複雑な行動を可能 にしています。脳発生過程で、幹細胞から誕生したニューロンは分裂層を離脱して長距離移動し、起源の異な るニューロンと再会合して皮質を形成する様子を最先端イメージング技術で観察することができます。本講義 では脳発生のダイナミクスと生後の神経回路形成機構について概説します。

10時30分~11時30分

【がん細胞が「細胞競合」によって体から排除されるメカニズム】 生命科学研究科 井垣 達吏 教授

私たちの体の中に異常な細胞が生まれると、正常な細胞はそれを見つけて体から排除しようとします。この ような細胞の排除現象の1つとして、「細胞競合」が知られています。私たちは、ショウジョウバエを用いた研 究で、体の中にがんの元になる異常細胞が生まれると隣接する正常細胞がそれを認識し、細胞競合によって組 織から排除することを見つけました。細胞競合によるがん細胞の排除は、免疫細胞のように異物を排除するた めの特殊な細胞ではなく、いわゆる「普通の」細胞が近くの異常細胞を見つけて排除するという全く新しい現 象です。

11時30分~12時30分

【京大に入学して最初にきく授業】  生命科学研究科 松本 智裕 教授

 京大の重要な役割の一つは研究者の育成です。入学したばかりの研究者の卵をピカピカに磨き上げる講義を することは、我々教員にとっても大いなる挑戦です。「きく」は、聞く、聴く、効く、利く、といった漢字に置 き換えることができますが、できれば将来の研究者人生に効く講義をしたいものだと考えています。この講義 では、そんな我々の努力の一端をお見せしようと考えています。( 附属放射線生物研究センター提供)

 

 

7月26日(火)午後[提供:理学部・理学研究科]

 
13時00分~13時20分

【京都大学理学部の紹介】  理学研究科 生物科学専攻 磯田 珠奈子 研究員

13時30分~14時20分

【2次曲線の分類とその射影化】 理学研究科 数学・数理解析専攻 稲場 道明 准教授

座標平面内で2 次式で定義される図形を2 次曲線と言います。みなさんにとって最も古くから馴染のある例 は円だと思いますが、他にも反比例のグラフなども2 次曲線の一種となります。一般に座標平面内の2 次曲線は、 楕円、放物線、双曲線に分類されるという基本的な事実があります。これらの2 次曲線を、射影平面と呼ばれる‘閉 じた’ 空間に埋め込んだ時に、どのような状況になるかを考えてみたいと思います。

14時30分~15時20分

【野菜などの色の分離実験】  理学研究科 技術部 阿部 邦美 技術職員、田尾 彩乃 技術職員

自然界に存在している色素を私たちはまったく意識せず、その違いを利用することで豊かな生活を行ってい ます。その色素は科学的にさまざまな方法で分析することができます。今回は野菜や果物などの色を分析し、 多角的な方面から( 物理、化学、生物など) 色の持つ意味を考えます。具体的には植物から抽出した色素を薄層 クロマトグラフィーで分離分析する実験を行います。今回の実験で用いる植物は、ほうれん草、ブルーベリー、 赤ジソ、ワカメ、赤ピーマン、ニンジンなどです。

15時30分~16時30分

【交流会】

京都大学理学部・理学研究科の女性の学生との交流会

 

申し込み

・申込フォーム
定員に達しましたので、申込を締め切りました。

 

   

問い合わせ先

理学研究科サイエンス連携探索センター(略称:SACRA)
広報・社会連携部門
E-mail: mail*cr.sci.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

 

参考:過年度の取組

2021年度の取組