運動制御・学習の計算論的理解とその応用
日時
2019年1月18日(金)16:30〜18:00
場所
京都大学理学部3号館数学教室108号室
⇒アクセス 建物配置図(北部構内)【5】の建物
講師
井澤淳(筑波大学・准教授)
要旨
脳は様々な環境の変化に適応しながら巧な運動を素早く生成することが出来る。このような柔軟な脳内学習機構の背景にはどのような計算論的メカニズムと、計算機構に対応したの神経基盤が存在するのか?過去20年間論争が続いてきた、脳における運動制御・学習の計算論的メカニズムは何かという問題は、それが環境や身体の変化に対する再最適化プロセスであるという答えに収束しつつある。
本発表では、環境の変化に対して脳が運動を適応的に変化させるプロセスを、数理モデルと実験データを示しながら解説しその臨床応用の可能性について議論するとともに、運動学習における未解決問題とこれに対する取り組みを紹介する。