2019年1月18日(金)、京都大学益川ホール(北部総合教育研究棟1階)において、第57回玉城嘉十郎教授記念 公開学術講演会が行われました。本講演会の第1回は1969年にさかのぼり、以後49年にわたって年に1回あるいは2回開催しています。第57回となった今回は「幾何の世界と対称性」というテーマに沿って、本学内から2名の講演者をお招きしました。平日にもかかわらず、研究者・学生だけでなく一般の方々にもご来場いただき、会場は125名の聴衆で埋め尽くされました。

 

講演要旨は、講演会開催のお知らせページをご覧ください。

「非ユークリッド幾何の世界」
京都大学大学院理学研究科 藤原 耕⼆ 教授

「代数曲面と対称性—K3曲⾯と多⾯体を中⼼にして—」
京都大学数理解析研究所 向井 茂 教授

会場にお越しいただいた一般の方々からは、「このような講演会は、自分の興味をかきたてたり、新たな発見ができるので、本当にありがたいと思いました。」「一般向けと言っても研究者や学生にはとても刺激的な話だったと思います」といった声が聴かれました(会場アンケート回答より抜粋)。

会場の様子

開会の挨拶をする 九後 太一 湯川記念財団常務理事

閉会の挨拶をする 平野 丈夫 理学研究科科長

玉城教授記念学術講演会について

玉城嘉十郎先生は、1886年のお生まれで、京都大学理学部において理論物理学を講じられ、在職中53歳の若さでご他界されましたが、その門下からは新しい分野を拓く物理学者が輩出されました。ご他界後30年に当たり、先生のご意志に基づいて、ご遺族より奨学のために多額のご寄付をいただきました。そこで、先生を記念して毎年1回ないし2回、公開の学術講演会を開くことにいたしました。