第1回 MACSコロキウム「大質量星爆発の数理」および MACS 新規学生募集説明会の開催

目次


開催案内

日時

2017年10月6日(金曜日)16時30分~

 

場所

理学研究科セミナーハウス
アクセス 建物配置図(北部構内)【10】の建物

 

講演者

長瀧 重博氏(理化学研究所)

  • 長瀧天体ビッグバン研究室 主任研究員
  • 数理創造プログラム(iTHEMS)副プログラムディレクター
  • 理論科学連携研究推進グループ(iTHES)チームリーダー
 

プログラム

16:30~ 講演「大質量星爆発の数理」・ディスカッション
上記終了後 MACS 新規学生募集説明会

18:30頃~

懇親会(学生参加費:無料 / 教職員:1,000円程度)
 

備考

*理学部・理学研究科の学生・教職員はどなたでもご参加いただけます。申し込み不要。

 

開催報告

 
長瀧重博氏(左)と司会の佐々真一教授(右)

第1回MACSコロキウムでは、理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)副プログラムディレクターである長瀧重博さんに「大質量星爆発の数理」というタイトルで講演をしていただきました。大質量星が超新星爆発を経て、ブラックホールや中性子星になる過程を、身近な物を使った比喩とコンピュータを使った数値計算を交えながら平易に解説していただきました。

 

また今年のノーベル物理学賞の受賞理由となった、ブラックホール合体による重力波の観測、そしてまだ観測されていない**中性子星合体の可能性についても触れていただきました。このような現象は、私たちとあまり関わらない遥か遠い場所の出来事に聞こえるかもしれませんが、最近の研究ではアクセサリーなど身の回りにある鉄より重い元素は、中性子星合体によって作られたということが有力な説となっているそうです。理学5専攻から幅広く聴衆が集まり、講演中から様々な視点から質疑応答が行われ、とても有意義なコロキウムとなりました。

 

**:コロキウム開催日の2017年10月6日時点では、中性子星合体による重力波観測の公式発表はありませんでしたが、2017年10月16日に実際に観測されたという公式発表がありました。

(文責 太田洋輝)